8月4日に行われた会見で、大阪府知事である吉村洋文さんの発言が波紋を呼んでいます。
新型コロナウイルスの対策として、ポビドンヨードという成分でうがいをする様呼びかけた事をきっかけに、イソジンなどのうがい薬が高額転売される騒ぎになっています。
ですが、23歳で司法試験に合格し、44歳で大阪府知事に就任した方なので、かなり優秀な経歴をお持ちの方です。
生まれも育ちも大阪だけど大学は九州の大学を卒業しています。
また、過去には弁護士として武富士ややしきたかじんさんとも関係がありました。
今回は『吉村洋文(大阪府知事)の学歴や経歴は?武富士やたかじんとの関係も気になる!』と題して詳しく解説していきます!
吉村洋文(大阪府知事)の学歴や経歴は?
若くして大阪府知事に就任した吉村洋文さんの学歴と経歴を調べてみました。
学歴
小学校:河内長野市立千代田小学校
中学校:河内長野市立千代田中学校
高校:大阪府立生野高等学校
大学:九州大学法学部
吉村洋文さんは1975年6月17日に大阪に生まれて、高校を卒業するまでは大阪府で生活をしていました。
出身高校の大阪府立生野高等学校はなんと偏差値71で、大阪府の中でもトップクラスの高校を卒業しています。
高校を卒業後は旧帝国大学の1つである九州大学法学部にストレートで入学しました。
旧帝国大学とは、明治時代に国が施行した「帝国大学令」によって設立された7つの国立大学の総称です。
旧帝大や旧七帝大とも略され、現在も日本を代表する高等教育機関として機能しています。
旧帝国大学は以下の7つで構成されています。
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九州大学法学部の偏差値は60前後で、同じ旧帝国大学である北海道大学や東北大学の法学部とほぼ同じレベルです。
また、私立大学では学習院大学や立命館大学の法学部とほぼ同じレベルにあたります。
学生時代からかなり優秀で高学歴な方だったのは間違いありませんね。
経歴
1998年10月:司法試験に一発合格する
2000年12月:弁護士登録をして、熊谷信太郎の法律事務所に所属して働く
2005年1月:共同経営という形で独立し、法律事務所を設立
2011年4月:大阪維新の会の公認の元大阪市議選に出馬し初当選する
2013年5月:市議団政調会長を務める
2014年12月:衆議院議員総選挙に大阪4区から出馬し当選する
2015年11月:大阪市長選に出馬し当選し、12月より大阪市長に就任する
2019年4月:大阪府知事選に出馬して当選
吉村洋文さんは大学を卒業して半年後に司法試験に一発合格します。
当時吉村さんは23歳だったのですが、司法試験の平均合格年齢が約29歳と言われていますので、圧倒的な若さで合格したことになります。
弁護士登録をした後、熊谷信太郎の法律事務所に所属して弁護士として働き始めます。
弁護士登録とは、弁護士になるための研修と、各自治体や日本弁護士連合会から承認を受けて、正式に弁護士として承認されたという証明です。
この登録がなければ、司法試験に受かっても弁護士として働く事ができません。
5年後の2005年に同期と共同経営という形で法律事務所を立ち上げます。
その後市議会議員、衆議院議員、大阪市長とキャリアを積み重ね、2019年4月に第10代公選大阪府知事に当選を果たします。
そして、今回のうがい薬騒動。
8月4日の会見で、吉村さんは新型コロナウイルスの対策として「ポビドンヨード」という成分が入っているうがい薬を使う様に呼びかけました。
その影響で、薬局やドラッグストアからイソジンなどのうがい薬がなくなり、ネット上で高額転売される事態に発展しています。
この騒動を受け、吉村さんは自身のTwitterでこう説明しています。
ポピドンヨードの公表資料です。臨床研究をしたのは松山医師。阪大系の先生で最近まで藤田医科大教授、現在、府立病院機構の次世代創薬センター長。詳細は下記の通りですが、うがい群と非うがい群の毎日のPCR検査は起床時のうがい前に実施。うがい後に検査ではありません。https://t.co/CPOrjUxUmT
— 吉村洋文(大阪府知事) (@hiroyoshimura) August 4, 2020
ポピドンヨードの効能としてコロナに効くとは薬事法上も言えません。松山先生の臨床研究成果の公表です。今後、大阪のホテル療養者向け第二次の大々的臨床研究にも府は協力します。新薬でもなく、昔からあるうがい薬、試す価値はあると思ってます。用法用量はお守り下さい。医薬品の転売は犯罪です。
— 吉村洋文(大阪府知事) (@hiroyoshimura) August 4, 2020
ですが、今までの経歴を見る限り、大学卒業後も高いキャリアを積んできた事が分かります。
現職の知事の中で3番目に若く、平均年齢が約60歳の中44歳で当選というのは異例の若さです。
44歳にして市議会議員、衆議院議員、大阪市長、大阪府知事というとんでもない経歴・・・凄すぎです・・・。
武富士やたかじんとの関係も気になる!
転載元:BIGLOBEニュース
吉村洋文さんが弁護士として働いていた頃、大手消費者金融の武富士と、歌手のやしきたかじんさんと関係がありました。
それぞれ順を追って説明します。
武富士との関係
吉村洋文さんが熊谷信太郎の法律事務所に所属して働いていた頃、消費者金融の武富士の訴訟代理人を担当していました。
2000年代初頭、武富士は反社会的な取り立てや違法な業務を指摘するメディアに対して訴訟を連発していました。
これは「スラップ訴訟」と言って、勝訴ではなく相手の言論を封じ込める事が目的の訴訟を指します。
当時武富士は集英社に対して2億円の損害賠償を求めるスラップ訴訟を起こしていました。
吉村さんは武富士側の弁護士の1人で、その中でも最年少だったと言われています。
たかじんとの関係
法律事務所を立ち上げた後、吉村さんはある番組制作会社の顧問弁護士を担当しました。
この会社がたかじんさんの番組制作を担当していた事がきっかけで、彼の顧問弁護士を引き受けます。
たかじんさんは吉村さんを大変気に入り、プライベートでも仲がよかったと言います。
そのうちにたかじんさんから政治の世界に入るよう勧められ、引き合わされたのが当時「大阪維新の会」を発足させたばかりの橋下徹さんです。
吉村さんが橋下さんに始めて会った時の事をこう振り返っています。
初めて対面したのが、時期は覚えていないが、たかじんさんの家だったと思う。
たかじんさんとは顧問弁護士をさせてもらっていた関係で、一緒に飲みに行ったり、たかじんさんのハワイの別荘に行ったり、親しくさせてもらっていた。
そういう中で、「橋下君が政治の世界でやっているけど、おもろいんちゃうか?やってみたらどや」と言われた。
「橋下さんが知事になって改革をしようとしているけれど、議会が非常に古くて、なかなか進まない」と。
僕としても橋下さんがやろうとしている改革はすごいことだと思っていたし、法律事務所もうまくいっていたので、何か大阪の役に立ちたいなという思いもあった。
それがあって、今がある。
転載元:BIGLOBEニュース
吉村さんはこれをきっかけに橋下さんと知り合い、政治の世界に入り、大阪市長、大阪府知事という経歴を積み重ねていきます。
たかじんさんがいなかったら、今の吉村知事はいなかったかもしれません。
終わりに
新型コロナウイルスの対応をする吉村洋文さんの報道が毎日報道され、SNSでもたびたび吉村さんに関する話題がトレンドに上がります。
もちろん彼の政策は賛否両論ありますが、凄まじい努力の上でこの学歴と経歴を積み上げてきた事は間違いありません。
この騒動をどう収めるか、今後の対応に注目です。
今回は『吉村洋文(大阪府知事)の学歴や経歴は?武富士やたかじんとの関係も気になる!』をご紹介しました!
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!