2016年作品でチン・セヨン主演の『オクニョ運命の女(原題:獄中花)』第21話〜第30話のご紹介です。イ・ビョンフン監督が韓国ドラマ初の外知部(弁護士)を題材にした渾身の長編時代劇です。 ※主に韓国ドラマに強いと言われてるU-NEXTの【韓国ドラマTOP30】のカテゴリーから観ています(デバイスによって表示方法が異なります)。 |
『オクニョ運命の女』キャスト
2016年 全51話 MBC 平均視聴率17.3% |
キャスト・役名・役柄 |
チン・セヨン 「オクニョ役」監獄で生まれた天才少女でそこで得た知識と技術で陰謀と闘う。 |
コ・ス 「ユン・テウォン役」ならず者の囚人だったが優秀で強く、後に商団に入る。大妃の弟ウォニョンの息子でオクニョに惹かれていく。 |
ソ・ハジュン 「明宗(ミョンジョン)役」朝鮮王朝第13代王でずっと母親達に実権を握られてきたが王として政務を行う。オクニョに惹かれる。 |
チェ・テジュン「ソン・ジホン役」捕盗庁役人でオクニョの体探人(密偵)としての師匠の孫だが素性を知らずに豪商の養子になっていた。ウォニョンとナンジョンの娘の婿候補。 |
キム・ミスク 「文定大妃(ムンジョンテビ)役」明宗の母で11代王、中宗の3番目の王妃。長い間摂政を執っていたが息子の明宗が邪魔になる。 |
チョン・ジュノ「ユン・ウォニョン役」文定大妃の弟でユン・テウォンの父親。姉の力で絶大な権力を奮い様々な陰謀を画策する。 |
パク・チュミ 「チョン・ナンジョン役」ユン・ウォニョンの正妻。芸妓から側室になり当時の正室を殺害して今の地位に。お金で大妃に取り入る策略家。 |
チョン・ウンピョ「チ・チョンドゥク役」典獄署(監獄)の役人でオクニョの養父。お金にだらしないがオクニョをいつも気に掛けている。 |
チュ・ジンモ 「イ・ジハム役」博学者でオクニョに法典や易学を教える。貧しい人たちの為に闘い度々投獄される。 |
イ・セチャン 「チョン・ウチ役」稀代の詐欺師で様々な人間を装って騙す。オクニョに協力していく。 |
ショリ 「チョンドン役」スリで何かとオクニョに協力していく。 |
イム・ホ 「カン・ソノ役」捕盗庁役人で裏の顔は体探人(チェタミン)。オクニョをスカウトして一緒に仕事をしたが、ウォニョンの命令でオクニョを裏切った。 |
オ・ナラ 「ファン・ギョハ役」妓房・素素楼の女主人でテウォンが母と慕う元妓生と義姉妹。テウォンを助ける。 |
ユン・ジュヒ 「イ・ソジョン役」素素楼の一番人気の妓生。テウォンを密かに慕い、政治上でもテウォンの助けになる様に働く。 |
監督:イ・ビョンフン 『チャングムの誓い』『イ・サン』『トンイ』 |
脚本:チェ・ワンギュ 『ホジュン宮廷医官への道』『朱蒙チュモン』 |
演出:イ・ビョンフン(同上) チェ・ジョンギュ『馬医』『華政ファジョン』 |
『オクニョ運命の女』21話~30話あらすじ
※あらすじの中の見出しは分かり易い様に筆者が勝手に創作した物です
あらすじ①~すれ違いの訃報~ジホンの異議に一度は裁判のやり直しが決まったが、結局ナンジョンの圧力で一方的に前刑がそのまま適用されオクニョは海州(ヘジュ)へ。 自分の提案で塩の取引がテウォンたちに有利になる様にした国王ミョンジョンは、オクニョの不条理な裁判の話を聞いて苦悩する。 ところが、オクニョは護送の途中で山賊に襲われ、沢山の女がいる小屋に閉じ込められる。オクニョは逃げ出し追っ手に斬られながらも女達を守った。しかし傷が酷くやっと海州の監営に辿り着くと、赴任したばかりのジホンに助けられる。 ジホンは祖父テスの話を聞いてから、ナンジョンの娘ユン・シネとの婚約を破棄していてナンジョンに睨まれて海州に左遷されていた。どうにか官婢にならずに済む方法を考えていたオクニョは、ジホンと2人でテスの遺品探しの旅に出る。 オクニョを心配して国王の親書を偽造し、海州に来たやウチにすれ違って会えなかった。その後ウォニョンも探しに行くがすれ違いで会えず、オクニョは死んだと伝えられた。 あらすじ②~平市署(ピョンシソ)署長・テウォン~一方、何者かに襲われて刺されたウォニョンは、死の床を彷徨っている間に息子への愛情を再確認してテウォンを官職につける。テウォンが希望したのは平市署(ピョンシソ)の署長の座で、物価を担当し市場を監視・統制出来るからだった。 テウォンは朝鮮一の大富豪、ジホンの養父のファオクを追い込み全財産を没収した。その途端にファオクが倒れてそのまま帰らぬ人に。 ジホンに遺した遺言は「ウォニョン・テウォン親子に復讐してくれ」という物だった。そこで養父を看取ったジホンはウォニョン・テウォンへの復讐を誓う。 あらすじ③~昭格署(ソギョクソ)道流(トリュ)・オクニョその頃、海州では豊漁祭の為に昭格署(ソギョクソ)から長官が来ていた。オクニョは自分の才覚で長官に気に入られて昭格署の道流(トリュ)となり都に戻った。テウォンと再会を果たすが、ウォニョン側に近い立場になっている今のテウォンを受け入れられなかった。 都では民の困窮を考えず、ムンジョン大妃が奉恩寺(ポンウンジ)の改築をしようとしていた。ミョンジョン王が反対した為に、ウォニョンに連れられて大妃に初対面したテウォンが金策を任された。そこで、テウォンは両班だと思っていたイ・ギジュンに会い、その人が国王だと知りショックを受ける。 テウォンは科挙に必要な紙を買い占めて、値段を吊り上げ利益を上げようとする。コン・ジェミョンとナンジョンの商団に商いを任せたが、ジェミョンはテウォンのやり方に異議を唱える。でも、テウォンは聞く耳持たなかった。 あらすじ④~仕組まれた疫病~ジホンは役人を辞めてオクニョと商団を始める為に都に来た。祖父のパク・テスが遺品として黄金二千両を遺していてくれたからだ。そこで、ジホンとオクニョはテウォンの買い占めの策略を邪魔してナンジョンとジェミョンの商団に大損害を与える。 怒ったナンジョンは大妃に取り入る為に都に疫病と偽り熱病の菌をばらまいた。薬の原料を買い占め高騰させて、奉恩寺の改築費用を献上する為だった。大妃は自分のわがままを通す事と、息子であるミョンジョン王に権力を渡さない様にするのが目的だった。 ミョンジョン王の不徳の為に疫病が流行ったとして、昭格署の仕切りで儀式が執り行われミョンジョンは自室で謹慎する事に。でも、疫病の策略を見破ったオクニョは医師を連れて病人を治していった。 あらすじ⑤~ナンジョンの逮捕!~その頃、テウォンも菌のばら撒きはやり過ぎだと苦悩していた。そこへ、ナンジョンの娘のシネがオクニョをさらい、ナンジョンがオクニョの殺害を命じた知らせを聞いてテウォンは助けに行く。シネは婚約破棄はオクニョのせいだと嫉妬していた。 でも、助けられたオクニョは素直に喜べず二人の間に微妙な空気が流れる。そして母親のカビの親友だった王宮のハン尚宮が訪ねて来て、母を殺したのはウォニョンだと聞いて怒りで体を震わせる。 テウォンはミョンジョン王に疫病捏造の真相を話し王は激怒した。母の大妃も関わっている事は承知でナンジョン一味を逮捕する。 ミョンジョン王はイ・ギジュンとしてオクニョに会いに行き、自分の本当の名前は『イ・ファン』だと伝えるが、オクニョは王だとまだ気付かなかった・・・。 |
『オクニョ運命の女』相関図
『オクニョ運命の女』21話~30話の感想
中々、濃い内容でしたね!オクニョは本当に賢い娘です。「昭格署(ソギョクソ)とは道教の祭儀を担当する官庁」だそうです。そこの道流(トリュ)に関して詳しい説明は出て来ません。
ですが、易学に詳しいオクニョが長官に気に入られたという事は、四柱推命を元にした学問に秀でていた事になります。囚人のイ・ジハムに教わった事が自分の身を守ったのです!
「祭儀で周易の序文を読み上げる」大役を果たしたオクニョは凄いですね(^^)/学問でピンチを乗り切る姿は是非真似したいものです。
電話があれば全て解決するのに~っ!と突っ込みたくなる程のすれ違いが起きました。オクニョを心配してみんなが助けに行っても、結局会えずに死んだ事になってしまいましたから・・・。
そのせいでオクニョとテウォンの気持ちまですれ違って、これからどこで理解し合えるのでしょうか?
為政者による疫病の捏造の話は、他のドラマでもよく観ます。こんな事が普通にあったんでしょうね。人間の命がとても軽い時代だったんでしょう・・・。
「ミョンジョン王、よくやった!」と声が聞こえて来そうなナンジョンの逮捕劇で30話は幕を閉じました。さあ、このまま大妃・ウォニョン・ナンジョンは大人しくしているでしょうか・・・?!